永尾権多・規理子
京子さんとは、山口に移住してこられた5年前、割と早いうちに出会いました。ちょうどコロナで私・規理子も京子さんも仕事がなく、市内から1時間くらいの農村(農園)にアルバイトをさせてもらいに行きました。そのうちに「空き家があるからつかったらどうか」と農園の社長やおじさんたちから焚きつけられ、すっかりその気になって「ぼうぼう庵」を結ぶことになりました。
「講談?」。あくまでも個人的な感覚ですが、京子さんが山口に移住されるまで、講談という伝統芸能は山口ではあまりなじみのない分野だったように思います。でもこの5年間、「講談」といえば「神田京子」と、すごいスピードで浸透してきたのではないでしょうか。
「山口のお客様は熱心に物語やお話を聴いてくださる」、と京子さんがおっしゃっていたことがありました。もしかしたら、みんな物語やお話に飢えていたのかもしれません。
乾いた土に水がしみこむように、京子さんの講談がしみわたってきたこの5年。
いよいよ満を持しての大独演会。
京子さんのパワーには到底かないませんが、精一杯応援させていただきます。
演目も、「渋沢栄一伝」と「鳥羽伏見の戦いと錦の御旗」ということで、日本が大きく変わった時期・時代、人物が題材。幕末・歴史好きの私たち夫婦には大好物の内容です。
夫・権多などは「商品経済の発展が社会を資本主義に導いたが、強欲資本主義、新自由主義がはびこって渋沢栄一公の合本主義が見直されている」などと、わかったようなことをしょっちゅう説教してきます。
私はもっと普通に京子さんの講談を楽しんだらいいのに、といつも思うのですが、喧嘩になるのでここに書くことでやんわり抗議の意を示しておきます。
ともあれ、2月24日は新山口の維新ホールに、山口県内、全国の皆さんの元気、活力とワクワクが一堂に会し、令和の世に新しい希望の灯がともりますことを祈念して、応援のメッセージとさせていただきます。
【神田京子大独演会 in 山口】応援団
ぼうぼう寄席世話人